阿弥陀佛の平等のお慈悲を信じ、「南無阿弥陀佛」とみ名を称えて、人格を高め、社会のためにつくし、明るい安らかな毎日を送り、共生(ともいき)を実践し、お浄土に生まれることを願う信仰です。
檀信徒信条
一、私たちは、お釈迦(しゃか)さまが本懐(ほんかい)の教えとして説かれた、阿弥陀(あみだ)さまのお救いを信じ、心のよりどころとしてお念仏(ねんぶつ)の道を歩み、感謝と奉仕につとめましょう。
一、私たちは、宗祖(しゅうそ)法然上人(ほうねんしょうにん)のみ教えをいただいて、阿弥陀さまのみ名を称(とな)え、誠実と反省につとめましょう。
一、私たちは、お念仏の輪をひろげ、互いに助け合い、社会の浄化と、平和と福祉につとめましょう。
宗紋・宗歌
宗 紋
浄土宗の宗紋は「月影杏葉(つきかげぎょよう)」と呼ばれる紋である。この杏葉は法然上人の生家の漆間家の紋に由来し、大正4年(1915)に、蕊(しべ) は、7個とし、宗歌「月かげ」の月を配した現在の紋が定められました。
宗 歌
宗歌の楽譜宗歌の「月かげのいたらぬさとはなけれどもながむる人の心にぞすむ」という和歌は法然上人のご真作といわれる和歌23首のうちでも代表的な1首で、鎌倉時代の勅撰和歌集『続千載和歌集』にも選ばれています。 その詞書に「光明遍照十方世界といえる心を」とあるように、阿弥陀仏の光明は全世界をあまねく照らし、どんな人をも救い取るという慈悲の心を歌われたものです。
月が照り映えていても見ようとしない人には、阿弥陀仏の光明にも気がつきません。逆に月のない夜でも心に月を思い浮かべて月光を宿すこともできるのです。 信仰の世界では、仏心を受け入れる心が大切ですが、この歌は、月の光を眺める人の心としてそれをとらえ、お念仏をとなえるわたしたちを守りおさめとる阿弥陀仏の大慈悲を暗示した名歌といえましょう。